たこなり投資ブログ

ゆっくりまったり投資について語ります

円安になると株価は上昇する?下降する?それとも??

 

円安になると株価ってどうなるのかな?
上がるのか下がるのか、それとも??

難しい質問だね。。
企業によって円安に強い企業もあれば円高に強い企業もあるんだ。
だから答えとしては一概に言えないってことになるかな。

2022年の為替の状況はかなり特徴的ですね。

 

1月時点では1ドル115円ぐらいだったのが、その後の急激な円安方向への振れにより、8月時点で1ドル135円を超えてきています。

 

円安になったときに、株価への影響はどのように出るのか見ていきましょう。

 

✔︎この記事でわかること
  • 円安のときの株価の状況
  • 円安のときに株価が上がりやすい企業、上がりにくい企業
  • 円安のときの株式投資の考え方

 

 

円安になると株価はどうなるのか

まずはこちらのニュースから。

www.nikkei.com

ソニーがPS5を値上げしたというニュースが最近出ていますね。円安の影響を受けてとは直接書いていないけど、これを受けてソニーの株価は若干上がっています。

 

ポイントは
製品(PS5)の値上げを行ったのに、ソニーの株価が上がったということ。

 

ソニーが今回の値上げに踏み切ったのは、円安の影響により、海外から買っている部品の供給価格が上がり、それによって収益を圧迫する構図になっているからと言われています。

 

あと、アメリカではもちろんPS5の価格をあげてないんだけど、円安の影響により、価格を据え置きのままだと、日本ではアメリカよりもだいぶ安くPS5を買える状況になっているということもあります。

 

2点目の方だけを考えると、アメリカの価格に近づけるような値上げをした場合にはあまり好材料として捉えられない可能性があるけど、

 

1点目の部品の供給価格の値上がりに対応するためと考えると、ソニーの収益改善が見込めるため、株価が上がったという見方ができます。

 

裏を返すと、ソニーのような製造業は円安の影響によって収益を圧迫される局面でもあるということです。

 

これは海外から購入している部品がどれくらいあるのか、また、生産した部品をどのくらい海外で販売しているかというところが影響するので、企業によって同じような業態だとしても円安に強い、弱いの差が出てきます。

 

円安の局面では、国内の原材料だけで生産したものを海外に売っている企業は強いということ

 

円安だと何が起こるのか簡単に理解できたと思うので、次は、もう少し円安と円高について見てみましょう。

 

そもそも円安とはどうゆう状況か

円安とは、一言で言うと円の価値が下がっている状況です。

 

円の価値が下がるということは、今まで100円で買えていたものが、100円の価値が下がったことにより、100円では買えず120円を出さなければいけないという状況です。

 

何かを買おうとしてもいつもよりより多くのお金を支払わなければいけなくなるという状況だね。

 

もし円安になったとしても収入がそんなに簡単に変わることはないので、お金だけがたくさん出ていき、日々の生活は苦しくなってしまいます。

 

海外から購入している原料(小麦など)を使っている食品関連などは、影響度合いが顕著になります。

 

今年に入って食品の価格が値上がりしているニュースをよく目にしますね。

 

www3.nhk.or.jp

 

では企業は円安の中でどんな状況を迎えるか、もう少し深掘りしてみます。

 

円安になると国内の企業はどんな状況となるか

 

円安が続くことによって、食品の値段が上がり、個人の消費が苦しくなるのはわかったけど、企業の場合はどうなんだろう?

企業の場合も個人消費が落ち込むことによって、やはり売上や利益が減るので、稼ぐことが難しくなることが予想されるね。

 

企業側もやりたくて値上げをしているわけではないと思いますが、利益を確保するためにはどうしても商品の値上げをしなければいけない局面が出てきます。

それによって、消費が滞り、企業が儲からないという悪循環に。。

 

結果として、企業側は儲からないので株価が上がりにくい状況となってしまうと思います。

 

今まで円安とか円高と株価についてあまり考えたことなかったけど、なんとなくわかってきた。あまり企業によって好ましい状況じゃないんだね。

だけど、業績が落ちてしまう企業だけではないんだ。

え、そうなの?詳しく教えて!

 

円安の時こそ好業績となる業種、企業ってどんなものがあるのか?

次に説明していきます。

 

円安の時こそ好業績となる業種、企業

一般的に円安の局面で業績が良くなる業種があります。それは輸出をメインとしている企業や、海外への販売比率が高い企業です。

 

そういった企業は直接外貨を稼ぐことができるので、円安の影響を受け、利益率が高まる形になります。

 

すると、その企業の株価は、円安の好業績の影響を受けて上昇しやすくなります。

 

国内企業だけど、外貨を直接稼げるような企業は強いってこと。
代表的なところでは、医療系のそーせい、電気機器の村田製作所など。
他にも色々あるよ。

 

ただし、円安で好業績となる企業と言っても、そもそもの業績がよくないとダメ。

 

株価は業績によって連動して上がっていくので、円安でも外貨が稼げていない会社は当たり前ですが株価が上がらない。

 

投資の際には、業績の良い会社が円安の影響を受けてさらに儲けられているという企業を探したいですね。

 

最後に

円安のときの株価が上がるのか下がるのかについて見てきました。

 

海外の原材料を使っている食品系は値上がりするので、そう言った企業は難しい局面に対し、海外で外貨を稼げるような企業は追い風を受けるような状況となります。

 

最後に、今回のポイントをまとめてみます。

 

POINT
  1. 円安のときに株価が上がる企業、下がる企業がある
  2. 株価が上がりやすい企業は輸出企業や海外販売系の企業
  3. 株価が下がりやすい企業は食品系や国内販売系の企業
  4. 輸出や海外販売系の企業だと言って円安時に飛び込むのは危険。ちゃんと業績を判断すべき。

以上です。参考になれば幸いです。